長野マラソンクラブの機関紙「NMC会報」No.22(2002/6/23発行)掲載文と三田のデジカメ写真説明で構成
2002年5月12日の第8回標題100kmウルトラマラソンレポート・本文 石川正昭
あわびの渡辺さんを含め,スタート前の記念撮影で気合十分.飯泉・武捨両氏が見つからなかったのが残念だが,朝もやの中を5:00にスタート。
10kmまではほぼ平坦な道で,若干速めかなと思いつつもまずは順調な滑り出し.20kmまでのトレイルのアップダウンの10kmは70分を考えていたので,思ったよりスピードが落ちていない.出だしが速かったせいだと思うが,後半に不安を感じながらもそのままのペースで進む.
25kmまではトレイルの下り.給水所にも立ち寄らず一気に駆け下りる.稲子湯は長居をせず,中間点へ向けての下りを快走.岡谷から参加という人と話しながら走る.今回は100km初挑戦で11時間目標,フルは2:55だそうだ.昨年のこの下りは40km地点で木下さんに追いつき,45km付近で三田さんに追いついた下り坂.42kmポイントを3:59:58で通過し,家内の待つ中間点へ到着.気温が上がって苦しくなってきた.
ここまではスポーツドリンクだけで走ってきたので,あまり食欲はなかったが,後半のことを考え,ここではじめて固形物を口にした.
50kmエイド、石川さんに遅れること1時間の高木406・三田を待っていた石川さんの奥さんとお友達。おにぎりを食べたりりとロング滞在中に三田が撮影.。これでは、先行した石川さんに折り返しで会うと期待されても無理だった。
58kmまでの登りは遅いながらもなんとか走り,折り返して三田さんのグループとすれ違うことを期待していたのだが,なかなか会わない.「そんなに離れているはずがない」と思いつつ,そのうち分かれ道を過ぎてしまう.
5:02撮影。朝もやの中、スタート地点から出て、右折、そしてしばらくのところ、CWXの木下さんとその横の渡辺さんをとらえたもので、少しブレているのでこれ以上大きくできない。渡辺さんの膝はキネジオテープでガードされている。前週エアロビックス・マラソンで膝に負担がかかっており、スタートから心配だった。
かってJALストリーの日本の南のマラソンツアーに行かれた方ならお友達になっているはずのタレントの高瀬みどりさんと三田。高木さんがうまく撮ってくれた。
昨年は50kmを走った高瀬さんに、稲子の湯からの坂で、後ろから声をかけられてしまった。そしてしばらく一緒に走らせてもらった。フルのベストは私より速い。今回は、応援とゴールアナウンス。これでゴールまで行かないといけなくなった。
撮影時間6:03.林道手前の牧場沿いの道で。三田と高木の10K通過が6:05なので、あとわずかで10k。その前の給水。ごみ袋でゼッケンが隠れている高木さんとその横、長野走ろう会のウルトラ女性陣・荒井さんと大日方さん。後ろから鮮やかなピンク、フル百回楽走会の大亀さんの姿も見える。
撮影時間6:50、林道ではコマドリ、ツツドリのさえずりは聞こえたが、昨年はよく聞こえた「トッキョキョカキョク(特許許可局)」と聞こえるホトトギスの声はなぜか聞けなかった。
時間は変わらない橋を渡った後をとらえたもの。登りだ。まだ15k近辺だろうか、人は途切れずに続いていく。
横岳登山口前のエイド、7:03撮影
.オレンジが出ている。
これまでの八ヶ岳8回で林道での気温は第1回に次いで低いように感じたが、水分補給は絶やさずといったところ。
この後、5分ほどで本ページ冒頭から2枚目に登場のコース最高地点1908mに行く。最高地点から進むこと6分。コース上の水場の名所。第1回からこの設営が続いている。この水で顔を洗って、さあ、という気持ちになる。 7:41.フルーツ盛りだくさんのエイド。ここは人気のエイド。イチゴが人気だったかな。いや私が食べたのだ。 そのエイドへやって来るランナー。ここからの進行方向は右手となる。林の中から走って来るランナーからすると、左折、7:41と同じ時間
その右折して.
7:42撮影。本来なら、白いところに八ヶ岳がくっきりとみえるが、曇っている。稲子の湯へはさらに下ったり上がったりでいく。まだまだだ。
35kmの稲子の湯のエイドを出る。現在時間を表示中 白樺林のを左手に、下りだ。9:47、70キロの部に出ていた7124武捨さんと一緒になり、これは高木さんがシャッターを切った。
武捨さんはKappaの4D、一方ワコールCWXのブラックタイツの三田がすぐ後ろに。シャッターを切っている高木さんはCWXのレッド。
散歩の一部は終わり、本文へ戻ります。
馬越峠への入口ではご近所の方々が出て応援してくださった。ここを走り切る人は人はごく稀。おおかたは歩きのところ。 馬越峠からは下を見る。中央に点在するのはビニールハウス。そこよりまだ下に下ることになるが、峠からはそこは見えない。
65km地点で家内の車が私に追いつき,三田グループが中間点で1時間以上離れていたことを知らされる.
71kmのエイドでみつまめを3杯食べ馬越に備える.武捨さんはここでゴールなんだよなと考えながらエイドを出発.79kmまでの馬越はきつい.女子2位の人と山頂まで歩く.山頂のエイドを過ぎたらギアチェンジ.85kmまで予告通りの大暴走.
87kmのエイドで15分ほど大休憩をとり出発.ここからこれまでのツケが回ってきて足が重くなる.
95km地点でサブ11まであと34分.半分あきらめかけていたところ,97kmで家内の最後の応援を受ける.「1km7分でいけば間に合うぞ,走れー!」そんなこと言ったって走れない.でもやっぱり考え直す.着順からしても野辺山の11時間はフルの3時間.ここで頑張れば佐倉と長野の不完全燃焼を振り切れると考えラストスパート.やっぱり長時間の後のゴールは,何度味わっても感動する.
風呂に入り着替え終わったところで,渡辺さんからまさかのリタイヤの電話があった.体育館で会った渡辺さんは涙目で,全身から悔しさがあふれていた.
通過時間 直前5k 直前10k 00:26:31 26:31 : 00:52:57 26:26 52:57:00 01:24:21 31:25 : 01:54:11 29:50 61:15:00 02:18:28 24:17 : 02:50:46 32:18 56:35:00 03:18:04 27:18 : 03:50:07 32:03 59:21:00 04:15:47 25:40 : 04:40:22 24:35 50:15:00 05:14:23 34:01 : 05:48:59 34:36 68:37:00 06:22:04 33:05 : 06:59:23 37:18 70:23:00 07:50:11 50:48 : 08:40:01 49:50 100:03:00 09:03:02 23:02 : 09:50:34 47:32 70:34:00 10:25:59 35:25 : 10:54:20 28:21 63:46:00
クラブのメンバーは?と思って本部の記録を見に行き,全員が80kmを通過したことを確認.渡辺さんが風呂に行っている間ビール片手にゴールを見ていると武捨さんが戻ってきた.無事に71kmを完走したようで,次は100kmへの期待が高まる.武捨さんは先に帰宅.
野辺山の駅前で応援していると三田さんの姿が現われた.まだ12:55.「13時間切れるぞー!」の声で三田さんはダッシュでゴールへ入っていった.数分遅れて高木さんを発見.こちらも久しぶりの100kmを見事に完走.失礼ながら木下さんと飯泉さんはそんなに早く来ないだろうと思い,三田・高木を見送ってゴールへ戻ったら,もう飯泉さんが首に完走メダルを下げている.二人の間に入っていたようで私の確認ミスらしい.申しわけありません.
そのうち渡辺さんも戻ってきた.木下さん80km通過は確認できたのだが,そのあとがわからない.なんといっても連続100km挑戦だから少々不安はあった.とりあえず木下さん抜きで記念撮影して解散.
その後掲示板で木下さんの完走を知り,先に帰ってしまったことを申し訳なく思った.連続100km,しかも富士と野辺山だからこれは価値がある.ここはやはりゴール直後の声を聞きたかったと,ちょっと後悔.
とりあえずはNMC全員完走ということで,ウルトラ班の実績がこれでまた増えました.サブトラ班へのエールとなればうれしいですし,特に飯泉さんや木下さんの体験は,これから100kmに挑戦しようという人たちへの参考となることでしょう.
(編集者注1)左の表は石川さんの5キロ刻みのデータ。この記録をまた来年更新するのでしょうか?、右の石川夫妻を中心にした写真は渡辺さんがシャッターを切ってくださった。
(編集者注2)文中に出てくる馬越峠の「大爆走」は、現在先にアップの第8回八ヶ岳野辺山ウルトラマラソンページに入れてあるNMC掲示板4月28日の石川さんの書き込み、その中のコース戦略…「79kmに向かう馬越峠は,このコース最大の難所.ここは走れないので歩く.峠を越えたら急な下り.私はここを爆走(昨年は80-85kmを26分でした).」からきている。これに三田も同じ日の掲示板に「目安は石川さんの言うように暴走とまでは言わないが、馬越峠、あそこを走って下れるかどうかで、あとは決まる。」と書いていました。
あと数点の写真を追加します。写真散歩のタイトルは未定。
58kmエイド・レストステーションからは、渡辺さん1003がNMC後続部隊を引っ張った。12:34
この日の一番の気温上昇地帯、正面左手にその中腹、1900mラインまで上がった八ヶ岳が見えてきた。
左は高木、右は飯泉。秋の大会時代、大会のためにスイカとっておいて下さり、たっぷり出してくれた私設エイド。春に移り、プチトマトなど。この日は漬物、お茶。12:50 13:16と時がたち、65kmの前後あたりか。菜の花が綺麗だった。依然渡辺さんが引っ張る。 13;17とさらに時が進む。暑い中、沿道に出ていて、あめや飲み物を用意していてくださったご婦人連グループ。おばあちゃん差し出す中身、なんだっか忘れてしまった。覚えている方、教えて?
先にアップした第8回八ヶ岳野辺山ウルトラマラソン(トップページ版及び掲示板の記録から構成)
ウルトラ関連、2001年の秋田100キロ(石川レポート)
2001年の四万十100キロ(飯泉さんクラブ7人目のウルトラランナーに)
2001年オラホへの地ビールマラニック