2001年9月23日開催、10/5up
長野マラソンクラブの石川正昭さんが自身の「走暦」(パートV参照)で、お勧め大会No.1に上げている秋田のこのウルトラマラソン。既に99年にこの大会で10時間を切る走りをしていましたが、1年間をおいてエントリーした今年はどうだったのでしょうか。大会後、嬉しい便りが入っていたので、さっそくHPにアップしました。(NMC事務局)
以下は石川正昭さんのレポートです。
スタート30分前の体育館、午前4:30→
コースは角館から鷹巣まで国道105号を北上します。途中41kmに大覚峠(標高差500m)と、90kmすぎに80m程度の山があります。秋田内陸鉄道が平行して走っており、応援の家族は当日その列車に乗って、途中の駅で応援します。(マラソン応援関係者は当日タダで乗れます。)
土曜日から日曜日にかけて強い寒気が来ており、宿ではストーブを使用したほどでした。ホント寒かったです。しかし天気は快晴、無風で絶好のマラソン日和でした。
季節的には紅葉にはまだ早く、楽しめるのは食べ物ですね。新米のあきたこまちは当然。リンゴやナシ、マルメロ(かりんのことらしい)がエイドにたくさんあって、それも楽しめます。事前のカーボロードは秋田名物の「稲庭うどん」で、これも完璧です。
桜並木と武家屋敷で有名な角館を未明に出発し、黄金色の田んぼを両側に見ながら、国道を走ると夜が空けます。薄くもやのかかる気持ちの良い朝、平坦な道を走ります.途中こまかいアップダウンがかなりありますが、あまり気にしません。35kmを超えると、いよいよ最初の難関の山越えです。勾配のきついのは山頂までの4kmぐらい。あとは中間点に向けて一気に8kmを下ります。
←49km地点,山下りを終えるところ,午前9:15
中間点では50kmのスタートが準備中、結構にぎやかです。この頃から気温も上がりはじめ、日差しが強くなってきます。なんとか我慢して走りつづけ、65kmのエイドを超えると、「北緯40度」のゲートがあり、ランナーはそこで記念撮影となります。
その後は田んぼの中の一本道をひたすら進み、90kmから最後の山に入ります。
↑80km地点,完全に一人旅,午後0:20
96kmの秋田北空港滑走路の下のトンネルを抜けると、ゴールはもうすぐです。99kmで鷹巣町の商店街に入ると、もう気分はヒーロー。「183番,長野県の石川正昭さんが商店街に入ります」ってな具合の町内アナウンスが流れ,ラストスパートです。
ゴールでは鷹巣名物の「世界一の大太鼓」が鳴り響き、大声援です。ゴールテープを切って、毛布をかけてもらい、完走証を受け取ってレースは終了。銭湯への送迎バスに乗って汗を流したら、いよいよ待望のビールときりたんぽ。存分に味わえます。
沿道で応援してくれる人たちや、エイドの人たちがみんな親切です。沿道では名簿を持っていて、名前で応援してくれる人もたくさんいました。とてもあたたかさを感じる、いい大会です。
↑92kmのエイド,ボランティアの女子高生と,午後1:45
同じエイドで家内と,家内は75kmから自転車で応援→
★★★自己ベスト20分以上更新に満足★★★
直前2ヶ月の総走行距離は戸隠の奥社往復を含めて500km(私個人の真夏の練習量としては過去最高)、直前2週間の禁酒、スタート前夜は6時間のたっぷり睡眠、当日の天候は快晴無風、気温は若干低め(スタート時4℃,ゴール時18℃)、カーボローディングは順調、体調も万全....あらゆる条件が完璧に整った今大会、「自己ベストが出ないはずがない」と意気込んでスタートしました。
設定目標は9:00。
ラップタイムから見てもわかるように、前半からかなりのハイペースで攻めました。
距離 通過タイム 5`ラップ 備考 5 24:49 ‐ ‐ 10 49:07 24:18 ‐ 15 1:14:19 25:12 ‐ 20 2:03:24 24:28 ‐ 25 2:29:13 24:37 ‐ 30 2:29:13 25:48 ‐ 35 2:56:21 27:08 やや上り 40 3:27:38 31:18 きつい上り(スタート地点と標高差500m) (42km 3時間37分ぐらいです) 45 3:54:22 26:43 ‐ 50 4:20:53 26:31 ‐ 55 4:48:16 27:24 ‐ 60 5:17:11 28:54 ‐ 65 5:47:44 30:33 ‐ 70 6:18:41 30:57 ‐ 75 6:50:03 31:21 ‐ 80 7:22:06 32:04 ‐ 85 8:00:30 38:23 WC大休憩(これが敗因:家内談)
90 8:31:23 30:53 ‐ 95 9:04:18 32:55 やや上り 100 9:35:10 30:52 ‐
しかしやはり私に9:00という実力は無かったようです。60km過ぎからずるずるとラップが落ちはじめ、最終的には9:30も切れませんでした。しかし、目標には及ばなかったものの、自己ベストを20分以上も更新する結果に満足しています。
目標が高すぎたのが唯一の反省点ですが、私にとってすべての種目の中で「自己ベスト」は実に5年ぶりということもあり、充実した気持ちで帰ってくることができました。
地元のあたたかい応援、新米秋田こまちのおにぎりときりたんぽ、2週間ぶりのビール.....来年も出ちゃおうかな。誰かいっしょに行きませんか?
しかし,私の前に女性ランナーが6人も! 相変わらず女性はウルトラに強いです。(石川正昭)
参考 同大会のホームページ http://www.kumagera.ne.jp/a100km/
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