H15.06.23

〜6月14日から15日にかけて，総勢12名，二日間で延べ18名が走った〜
A（の一部），B，Dコースを実施済　　Aの残りとCコースは後日あらためて実施する

予告１　　予告２
詳細な実施要項

概況

　NMC五輪記念マラニックが，実施要項に示したような趣旨で行われた．初日は白馬から鬼無里村を経由して長野までのAコースに6人が参加，雨と時間の都合で予定のコースの一部を省略したが，6人全員がアップダウンの厳しい60kmの難コースを走りきった．また同じ初日，三石さんが軽井沢風越公園を出発し，佐久平駅まで距離を稼いでおいてくれた．これが二日目Dコースの選手にとって大きなアドバンテージとなる．詳しくはDコース報告を．さらに二日目にはBコースに小林さんが参加してくれた．Dコースのゴールが予定より2時間以上も遅れたため，ゴール地点での合流ができなかった．今後課題となるところであろう．
　今回のイベントでカバーしきれなかったコースは，Aコース鬼無里村から戸隠・飯綱経由長野行きの部分，およびCコース全線である．これらについては日程を改めて実施したい．

Aコース（6月14日）

　天気が心配された6月14日，三田・石川・八木・武捨・木下・徳武の6名は8:20長野駅東口発のバスに乗って白馬駅へ向かった．白馬駅まで約1時間，さらに白馬駅からタクシーに分乗し，9:30頃スタート地点のスノーハープへ到着した．タクシーを降りようとしたとき，三石さんから徳武さんへ電話があり，軽井沢から佐久平まで無事に到着したとのこと．うまいぐあいにここでもリレーが成立した．
　9:45，記念撮影を済ませていよいよ出発，まずは塩の道に沿って白馬ジャンプ台を目指した．ところどころに気持ちの良い林道もあり，快適なランとなった．11:30ごろようやくジャンプ台に到着，小さいほうのジャンプ台ではちょうどサマージャンプの練習をやっていて，何人もの選手が鳥のように飛んでいた．

八木，木下，武捨，石川，徳武 白馬スノーハープ，長野までがんばるぞー！ マウスポインタを重ねると三田が入ります	まずは白馬ジャンプ台を目指す 気持ちの良い林道	武捨，三田，木下，石川，八木，徳武 ジャンプ台に到着，10.4km地点 Aコース全参加者

　ジャンプ台を出発して3kmほどいくと白馬駅に戻る．ここから鬼無里村まで約25km，コンビにどころか自販機も無いコースである．約3時間の行程，みな給水・給食を確認してからのスタートとなった．（石川だけは食べ物を何も持っていなかったのだが）
　最初の9kmは約500mを登る坂道である．石川と木下が並んで快調に引っぱる走りとなった．途中ぱらぱらと小雨が降っていたが寒くはなく，快適なランであった．そして約1時間後，無事全員が峠に到着した．

白馬駅から約9km標高差約500m を登りきった．先頭は石川・木下	同じ頂上にて休憩中

　ここからは鬼無里村入口まで約5km，急な下り坂となる．みな快調に飛ばす．やがて鬼無里村入口に到着し，平らな道となった．いろは堂まであと9kmの看板がある．白馬からいろは堂までは20−30分に1回の休憩をとりながらの走りとなっており，午後3時，いろは堂に到着した．

鬼無里村まで山下り，木下・武捨	同じく徳武・八木	同じく三田

　いろは堂ではおやきを食べる．石川・木下は3個，他は2個ずつ食べた．大勢で押しかけたせいか，店からおやき3個をサービスでいただき，ひとり半個ずつ食べた．大食いで有名な八木さんはこれだけでは足らず，「ラーメン屋ないかな」などと言って道路のほうへ出て行った．どこへ行ったのかと思ったら，隣の店でソバを一杯食べたらしい．体が大きく筋肉量も多そうで，しかもスピードランナー，ウルトラも先日経験している．燃費の悪さが若干気になるが，八木さんが本格的に100kmを始めたら間違いなく石川の最大のライバルとなる．それは困るので，「サブスリー目前のランナーはサブスリー達成するまでウルトラをやってはいけない，と轟さんが言ってたよ」と吹き込んでおいた．

鬼無里村いろは堂で遅い昼食，15:00	大食い八木，このあと一人で となりの店でソバを食う	三田，これはビールではない

　いろは堂の出発は午後3:40．すでにかなり遅い時間になっている．小雨も降っており，全体のスピードが落ちているので，これから戸隠中社方面へ登るのはちょっとしんどい．しかも予定のコースは中社到着までに二度の大きな登りがある．話し合った結果，登り坂が一回で済む道で中社を目指すこととなった．鬼無里村の唯一の信号機を右折して406号を長野方面に向かって走り始めた．
　いろは堂を出発する直前に，武捨さんが奥様に私設エイドをお願いする電話をしてくれていた．いろは堂を出て約7km，武捨夫人の待つエイドに到着．雨が強くなってきた．温かいお茶やパン・バナナの差し入れがありがたかった．なんと八木さんはここでもアンパンを3つ？，相変わらずの大食いぶり，さすがだ．

国道406号のトンネルを抜ける 武捨・木下・三田	私設エイド 武捨夫人ありがとうございました

　この武捨エイドで再び話し合い．予定ではここからゴールまで約25km．ここから戸隠に向かうとなると，大雨の山へ向かって走ることになる．既に4時30分，このままではゴールは夜8時になってしまう．さて，どうしたものか．誰も言い出さなかったが，顔には全員「このまま406号で長野へ戻ろう」と書いてある．そう，そのまま長野へ戻ればゴールまで約15km，しかもほとんどが下り坂だから，遅くても7時前にはゴールできる．「長野へ戻りましょう」と最初に言ったのは石川だった．

ゴール到着，19:00頃 石川・八木・徳武・武捨・木下 マウスポインタを重ねると三田が入ります	武捨夫妻，うるおい館にて 武捨さんはアイス＋ビール，内臓強化作戦は順調？

　何度か休憩をとりながら，ようやく長野の町が見えてきた．長商の前を通り，教育学部の前を通過すると，ゴールまであと500mだ．中央通へ出て右折すると最後の下り坂．なんとか全員が明るいうちにゴールのセントラルスクエアに到着することができた．八木さんがGPSを持っており，その計測によれば58.4km．計測不能なトンネルが多数あったことや，ゴールから温泉まで1km以上歩いたことを考えれば，この日は60km以上を走ったことになる．
　ゴールで記念撮影後，さっそく隣の酒屋で缶ビールを買い込み，飲みながらうるおい館へ歩いて向かった．温泉には武捨夫人・石川夫人がすでに到着しており，入浴後うるおい館２F食堂（もちろん禁煙席）でビールと食事を楽しんだ．そして二日目の佐久平スタート予定の石川・三田・武捨・徳武は「雨乞い」をするということで合意し，それぞれの帰途についた．

Bコース（6月15日）　小林レポート

　今回Ｂコースは一人、またＤコースの中に南長野運動公園が含まれているということで、勝手ながらセントラルスクエアを発着点にしました。

セントラルスクエア〜（約４ｋｍ）〜ビックハット〜（約４．５ｋｍ）〜ホワイトリンク〜（約５．５ｋｍ）〜Ｍウェーブ（ここで１周のインターバル=900m）〜（約３ｋｍ）〜アクアウィング（ここでいつもの外周インターバル*１周）〜（平林街道経由約２ｋｍ）〜大門交差点右折〜（善光寺〜上松〜雲上殿〜善光寺経由約１０ｋｍ）〜セントラルスクエア=計：約３１ｋｍ（セントラルスクエアには１７：５３頃到着）

　昨日田村さんが新長野マラソンコース概略を掲示してくださいましたので、セントラルスクエア〜ビックハット、東和田運動公園〜大門交差点はその通りに走りました。（つまりスタート〜ビックハットは走ったということ。ただし平林街道は折り返し部分をカット）全体的にはフラットなコースですが、スタート直後の緩やかな登りとカーブの多さは気になる人は気になるのではないか？という印象を持ちました。私も前者はそれほどでもないんですけど、後者についてはちょっと気になります。例えば今年までのコースは１５ｋｍ地点の小布施橋まで大きな右左折は３ｹ所しかないのに、新コースはビックハットまでの間だけですでに８ヶ所（ダイエー交差点まで、うちひとつは完全な折り返し）もあることになります。足への影響はよく分からないですけど、あまりカーブが多いのってつらい印象があります。
　というわけで、私の方はイベントとトレーニングと下見のすべてを味わえ充実した走りとなりました。

Dコース（6月14日および6月15日）

　当初の予定では，三石さんが朝6時に軽井沢を出発することになっていた．しかし都合により三石さんは初日に軽井沢から佐久平までを先行実施することになった．リレーチームということで緑色のタスキを用意していただいており，すでにそのタスキは軽井沢から佐久平まで運ばれていた．
　二日目の朝7時，石川他3名は祈るような気持ちでNMC掲示板を見た．三石さんからの書き込みは「佐久地方は曇り，雨は降っていない」とのこと．そう書かれてしまっては4名佐久平まで行かなくてはならない．朝8時長野発の新幹線で佐久平へ向かった．
　佐久平駅で三石さんと合流し，8:30，5名でスタートした．初日60kmを走っている4名とは違い，三石さんの足取りは軽い．どんどん進み，小諸懐古園に到着した．このころから徳武さんの様子がおかしくなっていた．どうも初日の下り坂で足首を痛めていたらしい．本人は「道は知っているから先に行ってくれ，上田まではがんばる」と言っていたが，そこは三田・石川が許さない．ケガを感じはじめているときに，レースでもないこんなお遊びイベントで無理をしてもしょうがない．無理をすればそれだけ回復が遅れる．徳武さんには滋野駅で電車に乗ってもらうことにした．
　その滋野駅の自販機コーナーには，町の作りパン屋が出しているパンの自販機がある．5名ともなんとなく空腹を感じており，そこでパンを食べることにした．走っていたせいか，妙にそのパンは美味しかった．20分ほど休憩の後，徳武さんを残して4名は滋野駅を出発した．

二日目佐久平駅，8:45 左から三石・徳武・武捨・石川 マウスポインタを重ねると三田が入ります	小諸懐古園，三田の緑タスキは 三石さんが用意してくれたもの マジックで「長野マラソンクラブ」とかいてある	滋野駅の自販機コーナー 話題のパンはここにある 徳武さんはここでリタイヤ

　田中駅からは海野宿まで遊歩道ができている．きれいな花も咲いており，ゆっくりと走りながら進むと，海野宿のはずれにある白鳥神社に到着した．ここから約1km，海野宿の町並みがはじまる．ここは走ってはもったいない．秋のオラホマラニックのときもここを通るときは歩いて通る．今回もここは歩いて通過することにした．
　海野宿を歩いていると，「くるみおはぎ」の文字が目につく．どうやらこのあたりの名物のようだ．そうなればやっぱり食べておかないわけにはいかないだろう．「大嶋屋」という店の入口の看板に「くるみおはぎ400円」の文字を見つけ，そこで食べることにした．これがまた絶品．コブ茶との組み合わせも最高だった．あとで知った話だが，このくるみおはぎ，大嶋屋では無添加で用意しているため，夏の間7月から9月までは出さないそうだ．今回食べられたのは本当にラッキーだった．

田中駅の表示	海野宿へ向かう遊歩道にて	海野宿

海野宿「大嶋屋」のくるみおはぎ400円	石川 徳武さんゴメン，美味しかったです	三石・武捨

　思いがけず美味しいものにありつけ，満足して海野宿を後にした．大屋駅まで来ると上田まであと7km．上田駅では高橋さん，西島さん，黒田さん，そして滋野でリタイヤの徳武さんが待っているはずだ．海野宿で大きな寄り道をしてしまったため，上田スタート組にはだいぶ待たせてしまったようだ．上田駅に着くと，高橋さん・西島さんに「遅い！」としかられてしまった．
　上田駅のコンビニでパンとビールを調達し，腹ごしらえをして出発となる．三石さんは都合でここから帰宅．徳武さんは篠ノ井の自宅へ向かい，エイドの準備をしてくれることになった．この時点でランナーは，三田・石川・武捨・高橋・西島・黒田の6名となった．

上田駅，待ちくたびれた 西島さんと黒田さん	電車で先回りの徳武さん 高橋さんも待ちくたびれた

上田駅，これじゃなかなか出発できないはずだ	上田駅前，写っていない石川はビール中 三石さんは都合によりここで帰宅

上田城をバックに 高橋さんがタスキを引き継ぐ	サイクリング道路を坂城へ向かう 武捨・西島・黒田 いつのまにかタスキは西島さんが

　上田をスタートすると，まず一番元気な高橋さんが快調に先頭を引っ張る．すでに二日で90kmをこえている3名にはちょっと速すぎる．それでも石川はなんとか食らいついて，高橋さんの野辺山での成功話を聞きながらの走りとなった．さらにサイクリング道路を走り，坂城大橋を過ぎると，昨日60kmを走った木下さんが待っていた．本当は佐久平から一緒にスタートしたかったようだが，この日は用事があり，可能なところから合流することになっていた．ランナーはこれで7名となった．
　上山田のセブンイレブンで大休憩を取り，いよいよDコースも残り30km弱となる．更埴の河川敷グラウンドには徳武エイドが出されていた．石川・三田・武捨は二日で既に110kmを走っており，ここでの熱いお茶と梅漬けはとてもありがたかった．やはりウルトラのエイドはウルトラ経験者に頼むのが一番だ．さらにこのエイドには杉山会長が来てくれていた．（三田さん，写真はどこ？）
　このエイドで元気を回復し，さらに堤防道路を進んで，篠ノ井橋，川中島古戦場を過ぎ，ホワイトリングに到着した．ここでもふたたび徳武エイド．黒田さんは上田からここまで約38kmを力走，ここでリタイヤとなった．ここから残り約6km，一気にゴールを目指すこととなった．ホワイトリングを出ると高橋・木下・西島・石川が5分/kmまでスピードアップ，長野大橋バトルとなり，そのままビッグハットになだれ込んだ．既に日が暮れかけている．

更埴の河川敷グラウンドにて 徳武エイドに来てくれた杉山会長	ホワイトリング 黒田さんはここまで 徳武さんエイドありがとう

　ビッグハットでは徳武さんと黒田さんが待っていてくれた．三田さん・武捨さんの到着をしばらく待ったが，だいぶ差がついており，三田さんが到着したところで先着の4名は出発した．日赤から工学部東を通って長野駅東口，さらにメルパルク東のガードをくぐって，8時前，ついにゴールのセントラルスクエアに到着した．また，4名に遅れること約10分，三田さんが到着．さらに8:30，最終ランナーとなった武捨さんが到着した．ここまで西島さんがタスキをかけて走っていたが，最後は西島さんから武捨さんにタスキを渡しゴールに駆け込んでもらった．

ゴール地点，20:30 最終ランナーの武捨さんを 全員で出迎える あ，武捨さんの肩にタスキが！	ゴール地点集合写真 後列左から木下・石川・武捨・西島・黒田 前列左から高橋・三田・徳武 みなさん夜遅くまでありがとうございました

　ゴール後は前日と同じくうるおい館で打ち上げ．二日にわたる大イベント（参加者は総勢12名，延べ18名）は事故も無く無事終了した．特に二日間フル参加の三田・武捨・石川は延べ20時間，合計130kmを走破し，ランニング三昧の時間を十分堪能した．三田・武捨は100kmオーバー初体験（だいぶこたえていたようだが），また上田からゴールまで走った西島さんも，大会としてのウルトラは未経験であるが，この日は黒田さんをリードしつつ約45kmを走りきった．
　なお，Aコースで走り残した部分があり，これは後日実施することとなった．また，どのコースも現地スタートでセントラルスクエアゴールが良いだろうとのことから，Cコースは当初の計画を変更し，野沢温泉バイアスロン会場スタート，志賀高原経由で長野を目指すコースとすることで合意した．この新Cコースも後日改めて実施するので，興味のある方はNMC掲示板に注意していてほしい．7−9月の間に実施する計画が有力となっている．