Santax & 長野マラソンクラブ2003/9/4-19のトップページ


新コースの北海道マラソンを走った

完走率71.4%、NMC2人は暑さ負けか完走するも目標達成ならず

バイクのカメラが追うこの集団は10kmを46:00あたりで通過しており、撮影の13:04はちょうど12km少し手前あたり。もちろん、赤のウエアの長谷川理恵さんを取り囲む。50名近くいたのではないか。ここは少し日陰だが、林のある競技場を出て以降は10kmあたりまでまさに日差しの連続だった。熱中症で22kmでリタイアの長谷川さんがカメラの関係か絶えず中央寄りを走られていて、沿道側の給水を取られていたか確認できてない。マウスを置くとスタート前の真駒内競技場の長野マラソンクラブから参加の長野MCウェアの羽田さんか写る。
 6月のサロマ100kmウルトラマラソンが涼しかったので、8月31日の北海道マラソンも気温低下で好記録が期待できるかなと臨んだ第17回大会。12:10スタートの真駒内競技場は雲に覆われだした。しかし期待は裏切られというより、これぞ北海道マラソンという気温26度、時折雲に遮られたところもあるが、14時過ぎまでは晴れ基調の日差しの強い大会となった。このため「完走者は2,236人」で、「完走率は71.4%と、涼しかった昨年を10ポイント低下した」と主催の北海道新聞(1日1面トップ)が伝えている。
 フジテレビ系列で実況中継もされているので、トップランナーの話題は放って、市民ランナーの話題にいこう。

 注目の長谷川理恵さんは残念ながら22kmあたりで熱中症で倒れ込みリタイアされている。東京女子マラソン資格の3時間15分切りが目標だったようで、同じタイムを当初の目標にかかげていた長野マラソンクラブ(NMC)の三田がその集団の後ろの空間に10kmほどつけてみた。
 その様子を「長野マラソンクラブ掲示板」の9月1日書き込みより引用しよう。
 三田:真駒内競技場の森を抜けて一般道路に入る手前で前方100mでバイクがぴったりついて人の集団ができていて、おやと思いましたが、これが長谷川理恵さんでした。沿道からはすごい声援でした。そこでしばらくこの集団の後ろにできた空間に身をおいてその集団を見ながらついていきました。5km22分30秒くらい、10km少し落ちて46分00(22分44秒)くらい、ここで、先に出させていただき、理恵さんを入れたコース上の写真を撮ってあります。15km1時間9分台(23分30秒くらい)でいかれいたように思います。このあと私の方は150〜200mほど後退してバイクの見える距離での走りだっので、22kmの陸橋かなにかの坂の上り切ったところでバイクが停止してたのでおや、と思いました。熱中症で倒れこんだばかりだったようです。ガードランナーと思える男性2人に守られて走っていたようだったので、こちらはちょっと様子を見て素通りさせていただきました。撮影するバイクとの関係で絶えず道路中央側を走られていたので、給水が充分出来ていたか、水を体に頭にかけていたか、これは確認漏れです。帽子はしてませんでしたね。

 そして長野マラソンクラブから参加の2人のレースは
 羽田さんはフル2回目の昨年の大田原で3:14を出しており、そのトレーニング量からして、サブスリーに照準を絞って初めて夏の「フル」大会に臨んだ。一方の三田はフル通算68回目となるレースで北海道も7回目、3:22台でいい大会ベストをもくろんでいた。羽田さんについてはわからないが、三田は今年は例年自転車仲間と実施しているロングの炎天下自転車乗りもゼロで肌が白いまま。直前4日間のランチタイム30分走で暑さに体をさらした程度で、鍛えるという点での暑さ対策はゼロだった。

 まず、羽田さん(569)「自己ベストを目指して行きましたが、後半、足がもたずに3°37′50″でした。又、後半をしっかり走れる練習をして行きたいと思います。」(NMC掲示板9/1) 30km過ぎから足が上がらず、歩きが入ってしまっていた。

 さらに三田(633)「長谷川理恵さんの集団にしばらくつく、そんなことをしていたので、ハーフ通過が1時間39分10秒と予定より4分も早く、このつけが30km過ぎに来てラスト30km〜40kmの失速で、目標の北海道ベスト(3:22:45)の更新はなりませんでした。東京市民資格の15分内をだいぶ前に下方修正、22分台でよかったのに、3:27:05とさらに落ちました。それでも7回の北海道で上から2番目のタイム。」(NMC掲示板9/1)
ゴール後の私・三田633と走友の東京・中家さん(3:40:18)。出水と八重山マラソンで一緒になり、その後第3回長野マラソンに来られ仙寿閣に同宿、かなり飲むも3:20:16の自己ベストをだした。NMCでは前日に私と飲むことは避けられがちだが、それを覆す結果をのこしてくれた。私より17歳若い。今回は新婚の奥さん連れで前夜一緒に飲めなかったので記録が悪かったかな。
 このように2人とも失敗のレースをしてしまった。NMCでは今年よりさらに気温の高かった2001年に梨本さんが初のサブスリーをこの大会遠征でだしている。その懐かしい記録はここ(本人のHP)。

 夏の大会 その梨本さんはトライアスリート、今回もトライアスリートで既に走りだけの他大会でサブスリーを出している長野県の竹内淳子さん(松本市陸協)がこの大会に参加していて、きっちり2:58:05で走っていることから考えても、夏に長時間のレースをする人は北海道では強いといえる。逆に日焼けゼロの三田の場合、今回長袖、ロングタイツで走ろうかと思ったくらいだが、その対策としてとったのは、☆お馴染み絶対に蒸れないランナーズの後ろに日よけを垂らせるウルトラメッシュキャップ ☆首に水分を含ませる素材の入ったアウトドア用のバンダナ(後頭部下に絶えず水分を含んだところをあてる)、☆UVカット素材Tシャツにロングめのハーフタイツ(膝下のCWX)、☆普通の女性の化粧用のUVカットローション(どういうわけか顔はつけない)、☆はじめから水を頭からかぶる 体にかける ウェアにかける、☆すべての給水所での給水、であった。

 応援に感謝 さて、NMCの掲示板を通じてたくさんの応援をいただき、二人とも感謝している。またお母さん連れでNMCの柳沢さんが応援に来てくれていて、ゴール会場で会えたことにも驚いた。北海道新聞の小旗を持っていたので、沿道でも応援いただいたのかもしれない。もちろん新コースの沿道で絶えることのない札幌市民の方々の応援に厚くお礼を申し上げたい。

 夜は世界陸上のマラソン 今回、大会への意気込みと前半のスピードからしてダメージが大きかった羽田さん、その羽田さんとはゴール会場の後では会うことはなかったが、本来なら、グレードの高い「パークホテル」での選手無料のフェアウェルパーティもパスして、お決まりのコースとしてサッポロビールの「サッポロビール園」(ビール&ジンギスカン)に連れて行くところだった。時あたかも世界陸上が行われていて、しかも土・日と午後8時からはマラソンとTV番組表がなっていたので、私たちランナーはこれに拘束され、夜の街に出なかった傾向がある。道外からかなりの人がマラソンで来ていたわりにはテレビ観戦用のコンビニ・ビールでしか、お金がおちなかったかもしれない。
このページに出てくる人々の記録(9/1の「道新」を元に整理)
男女別順 氏 名 所属など タイム ゼッケン区分
18/267 竹内淳子 松本市陸協 2:58:05 125登録女子
745/1969 三田茂延 長野マラソンC 3:27:05 633登録男子
1095/1969 羽田 豊 長野マラソンC 3:37:50 569登録男子
1189/1969 中家伸之 東京 3:40:18 2447一般男子
 それでも9月1日の遅い便だった私はお決まりのコースがあきらめきれず、一人で昼食時間帯に「サッポロビール園」を訪れた。そこには大きな荷物、大会で知り合った同士らしい男性二人組みもみつけた。やはりここと来る人はいるものだ。生ビール飲み放題、生ラムジンギスカン食べ放題で3400円のコースが私の定番だ。そしてさらにほかへ行っても仕方がないと入った同ビール園の一角にある「ビール博物館」で、試飲もさせていただき、特に9月限定の「札幌開拓使麦酒」はいい味で、おもわずお替りを数杯してしまった。
 次回の私の北海道マラソンは2005年。このとき北海道へ行く人はやはり気温がどう出るかわからないので、ベストなどはねらわず、メジャーな大会を楽しむ、北の味覚を楽しむことで、いきましょう。-編記・NMC事務局・三田-

これからの大会
 NMCの大町参加者は連絡をください!!…

 いよいよ9月となったが、もっか残暑が厳しい長野だ。
 ウルトラではウルトラ班ページで「15年度前半期を振りかえって」において、前半のまとめと後半期の展望が書かれている。そこから後半期を拾うと9月14日の丹後の田村・武捨、27〜28日の甲州夢街道に木下・徳武、28日の秋田内陸に八木、さらに10月19日に山岳耐久・飯泉、四万十・田村と連戦が続く。
 フルマラソンでは、スピード系は大町より先となった走りやすい10月12日の新潟マラソンに塩沢、轟、羽田、小林、八木、三田が結集。一方、10月19日開催の地元の大町は、もっか、山口、三田、松島、三石しかフルでエントリーが明らかになっておらず、ここ2年ほどNMCで参加者を伸ばしてきた大町参加が大きく後退しそうだ。地元大会を大切にしたいので、エントリーされた方はお知らせいただきたい。
 NMCでは秋のフルに備え、9月の14日富士の塔往復約16km、15日千曲川ふれあい公園周回30kmの練習会を実施する。片方は高低差650mのコース(筋力の弱い人は登りだけを)、片方は平坦でフル試しにはいい30km、この実施要綱、詳しくは「NMCの今後の予定」を参照ください。

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