Santax & 長野マラソンクラブの2004年1月3日〜20日のトップページ


長野市・善光寺〜上田市別所温泉・北向観音

元旦の初詣50kmマラニックに9名が参加

NMCメンバー9名が初詣でにぎわう元旦の善光寺に参拝後の記念撮撮影、イエローゼッケンの元旦マラソンの方々も来だしていた。さあ、善光寺と向き合い対でお参りすると御利益があると言われる上田市別所温泉の北向観音へ向かうぞといったところ。
 雨上がりの暖かい元旦の朝となった。隣県新潟・中郷村からの八木さんの車で長野駅に向かった。路面は降った雨でまだ濡れている。8時30分、改札口オリンピック看板前に集合したのは高橋百合子副会長はじめ、石川、飯泉、木下、八木、徳武(さ)、小宮山、三田の8名、43分の新幹線で佐久から三石さんが着き9名、長野マラソンクラブ(NMC)主催の2004善光寺〜北向観音50km初詣マラニック(実走距離48km)にエントリーしていたクラブメンバー全員が集合した。
 長野駅8:45出発時の長野の街は曇りだったが長野マラソン新コース本番35kmの手前地点岩野橋に向かう途中で青空が広がりだした。ウルトラ班自主企画だった昨年と同様、初詣マラニックは好天にめぐまれた。このマラニック実は元旦から3日までの好天気の日に実施と幅を持たせていたのだが、参加した9名のうちでは、元旦以外は都合がつかないという人が多く、その「元旦開催」の願いが通じた形だった。
 山田敬蔵さんの元気な顔をみて出発
 この日は、長野駅前から善光寺往復する恒例の長野走ろう会主催の4kmのマラソンも開催されていた。その長野駅前「東急」の駐車場での開会式を覗いて、毎年招待選手で来られている山田敬蔵さんの元気な顔を見て行くのが決まりで、同会場をバックに記念撮影。そして同大会とは別にコースをとって一足先に約2kmの善光寺に向かった。
 長野マラソン新コースから参道へ
 長野マラソンの新コースとなる大門交差点までのコース上唯一のぼり部分※1を通って善光寺参道に入った。初詣の人は昨年より多かった。参道部分及び境内は参拝者の安全確保のため歩くことにしている。本堂で参拝し、本堂をバックに記念撮影。左のその写真は「さあ、善光寺と向き合う北向観音(上田市別所温泉)へ向かうぞ!」といったところか。 
 篠ノ井橋まで国道を走ると距離が短縮されるが、排気ガスを避け、安全路の確保と長野マラソン新コースの部分走も兼ねられる堤防道路(千曲川サイクリング道路)の回り道をするので、別所温泉までは善光寺からはおよそ46kmの距離となる。その行程の本当の出発だ。
 元旦マラソンに参加している知人、クラブメンバーでは山崎さん見つけ挨拶しすれ違いながら下り、大門交差点からは長野マラソンコースとなる中央通りの下りでなく、県庁周りの道をとった。
 新コース30km地点目印も確認し進む
元旦マラソンに参加されていた川中島走ろう会の方々と丹波島橋を渡る。左にNMCの木下、後方右に三石の顔がみえる。長野市の旧市街地は曇っていた
 バスターミナルの交差点から再び長野マラソン新コースに戻ったが、ここで元旦マラソンに出ていた川中島走ろう会の人々と一緒になり、賑やかになった。なんでもこれから新年会だということだった。
松代大橋下の千曲川サイクリング道路兼用の堤防道路に入る道での先頭は徳武さおり。もっか工事中の土の道。長野マラソン新コースでは更埴橋よりこの道に入り、この松代大橋のトンネル部分から出てくることになる。この写真クリックでその松代大橋バックの堤防道路に出る。
その堤防道路。ここは既に舗装されている。ここに6名映っているがお気づきか? ランナーズのティバックが5名。参加者9名の内、7名がそれでランナーズグッズの圧勝だった。
さらに行き岩野橋の東詰で。長野マラソン本番はここをわたり、対岸の堤防道路で過ぎてきた松代大橋まで戻る。橋を渡っておおよそ35km地点となる。この堤防部分の約10kmは「きついなあ」とNMC面々。
戸倉〜坂城の私設「木下エイド」までの間に坂城町の元旦マラソンを終えたトライアスロンで有名な林夫妻が坂城方面から走って来られ、新年の挨拶を交わすことが出来た。先に来られた県トライアスロン協会副会長の林さんとNMCの三石。
坂城大橋へ向かう手前、サイクリング道路が堤防から河川敷に下る角で木下さんの奥さんによる「私設エイド」が設けられる。その木下さん夫妻。長野からは32kmあたり。
 時間チェックのため丹波島の橋上で写真を撮った。スタートは去年より5分遅いが、ここではほぼ同時刻だった。
 川中島走ろう会の方々とは、青木島の信号で分かれ、古戦場公園(八幡原史跡公園)にむかった。
 松代大橋下から長野マラソン新コースとなるサイクリング道路のある堤防道路に入るが、これより千曲市戸倉の温泉街までの堤防道路は20km強あり、トイレ、お店一切なしとなる。このため古戦場公園&公園前コンビニでエイド休憩、給水給食物を購入していった。
 堤防道路はもっか、岩野橋まで長野マラソンのための全面舗装工事中で、舗装前の土の路面になっている部分が相当あった。長野マラソン本番では松代大橋をくぐり(左写真参照)、しばらくして30kmとなる。この地点の距離目印に気がついた人が多かったようだ。NMCでは長野マラソン本番で最も苦しくなる、そう、ゴール地点が間近に見えてまた遠ざかるこの堤防道路部分を何度も試走する予定で試走会コースを設定(全長28km、内本番コース26.5km)している。
 岩野橋では小休憩し、長野マラソン本番で渡る橋、対岸の堤防道路を望んだ。皆で3月までに繰り返し走る試走会コースを確認して次へ進んだ。
 コースアウトの石川・八木
 堤防道路は陽が射して暖かだった。そのサイクリング道路の途中、八木、石川のトレーニングモードの二人と、後続グループに分かれた。コースを知っている木下さんに2班に分かれた時の後続班の先導を頼んでおいたので、私は最後尾につけた。先頭の二人は一度、50kmでは足りないのかコースアウトして、しばらく見えなくなったが、後ろから追いかけてきた。実はコースを知っている石川さんがいたのに二人で飛ばしすぎて道を間違えたのだった。「コースの先が見えているのにどうして間違えるのかな?」という場所で間違えていた。こうした道の間違えは地図を見ながら走るタイプのウルトラマラソンではよくあることだ。
 集団がばらける
 長野から25kmを過ぎたあたりからさらにバラケて、今回参加者でフルは走っているがウルトラ経験、100kmマラソン経験のない2人のうち、まず、三石さんが遅れていたが、続いて先に走っていた小宮山さんが遅れだして最後尾グループに吸収された。おおよそ3グループに別れ、木下さんはこの最後のグループを受けもち、第2グループはコースがわかる徳武(さ)、高橋のお2人と走られたようだ。
 今回、昨年の河口湖で自己ベストのフル復活の走りをしていた八木さんがフルの練習モードで快調に飛ばしていてそれに引っ張られた感じがある。後続は本来ならもっと遅く例えば6分台半くらいのペースでいいのに、6分前後で走っていたのではないか。当クラブの行事では必ず最終ランナーの後に人をつけるので、自分のぺースで走ってよかったのに、丁度フルのスタートで流れにつられて走ってしまうように八木さんについて行ってしまったこと、そして二人の少なかった12月の練習量に失速・遅れだした原因があった。
 戸倉のセブンイレブンで昼食エイド、ここへは先頭の二人に続いてコースがわかる徳武さおりさんグループ(飯泉、高橋)、木下グループ(小宮山、三石、三田)の順で着いた。最終グループの到着は12:55頃。保険料以外の参加費を取らないので、自分の好きなものを自分で購入するパターン。おでんが人気だった。石川さんらはもうビールを飲んだ後らしい、またウルトラ娘のさおりさんの手にも250ml缶が握られていた。NMCの大食トリオで唯一参加の八木さんの食量はやはり感心するほど多かった。
 13:25頃再び走りに戻る
 ここまでで既に30kmを超している。セブンイレブンを後にして再びサイクリング道路に入ると、坂城の方から坂城町の元旦マラソンを終えた県トライアスロン協会の林さん夫妻が走って来られた。夫婦でトライアスロンをすることでは全国的にも有名だから長野県では知らない人はいないだろう。お二人と別れてじき、昼食休憩箇所から約2km地点で、木下さんの奥さんが今年も私設エイドを用意して待っていてくださった。冷えたビールも用意され、コンビニで珍しくビールを飲まなかった三田は丸一缶をいただく。気温も一番暑い頃でこれはおいしかった。
 32km地点2人は電車移動、7名が別所温泉への道を進行
 この戸倉-坂城間で三石さんに膝の痛みが出ていた。このままでは最後まで走りきれないと判断して、電車利用を勧める。膝を昔痛めているので大事をとってもらった。あともう15kmくらいでゴールだが、途中から歩きとなった場合、1時間2時間はすぐに経つし、午後4時を過ぎれば冷えてくることも考えなくてはいけない。戸倉までに歩きが入っていた小宮山さんも正しく三石さんと同じ選択をされた。木下さんの奥さんにしなの鉄道の坂城駅まで2人を送ってもらうことにして、先に進んだ。
 もう、これから先は間違えることもない道。しかし、さおりさんが河川敷スポーツ施設のトイレに入ったあと遅れだした。体調が少しよくないらしい。しかしここ2年ウルトラ三昧の彼女は「自分でいくから大丈夫」と上田大橋過ぎのコンビニ以降は一人走りとなった。ウルトラ娘は心配いらないと一行も先を急いだ。
 トレーニングモードで先行の八木・石川、その後は「止まると膝が痛い」という高橋さんが先行し、飯泉・木下・三田は上田の町から望む雪をいただいた菅平(根子岳・四阿山)をバックに写真撮影(右写真)などしながら、ウルトラペースで後を追いかけた。
 渋滞の道路、空気が悪い
 道路の渋滞はまず別所からの下線で始まり、空気が悪くなる。別所温泉のごく手前以外に迂回路がないのがこのマラニックの難点だ。やがて上り線の渋滞が見えてきた。別所温泉手前のセブンイレブン八木沢店でトイレ・エイド休憩。クルマの渋滞からかトイレには人の列。この列に並んだ飯泉さんを待つ間に「ここまで来て道を間違えてはいけない」と先に行きかけた高橋さんが引き返して合流。ここからは4人で走った。既に別所温泉8km手前あたりで、しなの鉄道及び上田交通別所線の電車利用の三石・小宮山の2人から現地に着いた旨の連絡が携帯にいて、その後も北向観音参道の長い列に並んだ2人からの連絡が10分おきに入っていた。
昨年に続き臨泉楼・柏屋別荘の一服茶席で生ビールで乾杯。マウスを置くと隣のテーブルのもう一組にロールオーバー
 別所温泉500m手前で第2集団の4名は渋滞の道を避け山沿いの回り道を通ることで迂回、多少の上りをいれた。その脇道に入ったところで、既にビールを購入して参道の列に並んでいた石川・八木の2人からも連絡が入ったので、こちらの到着時間16:30を告げた。
 石湯に浸かり、柏屋別荘の一服茶席「やまつつじ」で生ビール
 北向観音の参道の列は長く続いていて、遅れた4人は今並ぶより、体も冷えてくるので先に温泉の外湯「石湯」に入ることを選択。しかしその前に参道下り石段前の四つ角の酒屋でヨナヨナビールを購入、まずは内輪でマラニックの完走を乾杯した。参拝が済んだ4名と遅れたさおりさんも別所温泉の外湯では一番奥にある「石湯」前で合流でき、16時40分頃「ゆっくり1時間はいいよ」と男女で分かれた。
 石湯は、岩風呂の感じ、趣がある。この日の汗をながして、ゆっくりと温泉に浸かる。中に缶ビールでも持ち込んでいれば至福の時間だ。この日を振り返りながら好天に感謝した。なにより元旦から長い距離を走れたことの満足感に浸れた。
 この後は、新潟の中郷村からきていた八木さんが家族との合流時間の関係で先に帰り、残り8名は17時45分頃より隣の老舗旅館「臨泉楼・柏屋別荘」の一服茶席「やまつつじ」で、生ビールをいただく。みんないい顔だ。昨年の倍の人数となり、ランナーならではの長距離マラニックで始まったの年の初めを改めて乾杯した。暖かい茶席で冷えた「生」がとても効いた。サービスで漬け物を添えてくださり、これがまたおいしかった。
 石湯、一服茶席「やまつつじ」はこの初詣マラニックの仕上げの定番コース。ほかでは得難い満足が得られる。
 「雪とか条件が悪い年にも遭遇するだろうけれども、毎年続けていきたい。とりあえず10年」で石川・三田は合意した感じだ。実家が埼玉の石川さんは抜けることもあろうが、木下、徳武(さ)、三田の3人には10年連続のチャンスがある。全行程を走れなかった2人も完走した7名の満足な顔を見ているので、来年は調整してくるだろう。大丈夫だ。
 このあと参拝が残っていた5人は北向観音で参拝(左写真の撮影者を含む人数※2)、残る3人は境内のテントの店で少しお腹に詰めて、19:03の電車で別所温泉をあとにした。−NMC事務局・三田記−
※1これに次ぐ上りは松代大橋の入り部分となるので、まさに長野マラソンの新コースは平坦コースとなる
※2撮影者・三田、なお北向観音を先行参拝の4名の明るい時間帯の写真は八木さん撮影の写真到着待ちで別途に公開の「写真アルバム」と、本ページの保存版に追加していく。
上の写真の特に記載がなくても、一つはロールオーバーで別の写真にいき、いくつかはその拡大写真、或いは別写真にリンクしているので、写真上にマウスを動かしたり、写真上でクリックしてみてください。
  これからの大会
 フルマラソンでは、1月25日の館山若潮に三田、小宮山がエントリーしています。

長野マラソン新コースの第1回試走会は1月18日、詳細はNMC今後の予定ページで