第17回サロマ湖100kmウルトラマラソン報告(2002年6月30日開催)


気温上昇で給水が最大のサポート

第1回四万十でウルトラデビュー以来、約8年かかり、念願のサロマに
 NMCの三田は6月30日、念願かないやっと日本の100kmウルトラマラソン発祥地・北海道サロマ湖周辺一帯で開かた第17回のサロマ湖100kmウルトラマラソンに参加、電光表示で10時間52分ほどでウルトラ100km、9度目の完走をはたし、クラブ内の同距離完走回数ではトップの石川さんに並んだ。
 まず同大会の参加者数に圧倒された。100kmの部エントリーは2310名、出走者の正確な数はわからないが、地元紙によると、50キロの部も含め2398名が出て1518人が完走したと伝えている。長野県からは三田を含め13名が行っていた模様。
 コースは距離を稼ぐためだろう牧場が続くまっすぐな道を走る部分、サロマ湖畔道路を走る部分、主要国道を走る部分、そしてワッカ原生花園内を走る部分に分かれ、湖畔と原生花園のところがまさにサロマだ。
71km地点、ワッカ原生花園まであと9km
原生花園、黄色に見えるエゾスカシユリを見て走る
特にラストの80〜98kmの原生花園がお楽しみにとってあると言ったらいいかもしれない。原生花園をぶっ通すその道が右下の写真のように車の通る舗装路だったのが意外だった。普段もここは車を通しているのだろうか? 土の細い道にして人を歩かせるようなのがいいのに、これじゃあ左右が完全分断だ。
 さて主人公の走りは、長野での応援イベントに煽られたか?フル通過4:04:31 50キロ通過4:54:33 とオーバーペース気味の走り。当初予定のキロ6分台はやっと50キロ台で。そして60キロ過ぎは一気に減速した。70キロを過ぎては、もう、どうがんばっても心拍122あたりの維持が精一杯とさらに落ち込み、ただひたすら足を前に出すのみだった。予定していた10時間半ゴールはならなかった。
網走地方気象台によると、この日最高気温は佐呂間町で27.9度まで上がったという。昨年30度を越す暑さのなか、ぶっ掛け水が枯渇、「駆け寄っても空だった」と後半のランナーが肩透かしを食った点は改善されたようだ。この給水車や軽トラックでの給水補給の様子を見ることができた。
 レースは失敗だったが、一応は100kmの自己ベスト。そして、十分コースを楽しみ走った感じはあり、5月の八ヶ岳に続き6月も「朝5時、ウルトラの1日が始まる」を走ることができ、そこがウルトラ・デビュー前から夢に見てきたサロマだったことで、これは「とても幸せなことなのだ」と思い直している。原生花園内は、足が多少重かったけれど、朝の開会式セレモニーでの町長さんの予告通りに風が吹いて、気持ちとしては、まるで高石ともやの「グッド・ディ・フォー・ユウ」が聞こえてくるようだった。(三田茂延,、マイダイアリー6月も参照下さい

-以上、02/7/3upで7/7までの掲載のSantax & 長野マラソンクラブホームぺージ、トップの話題より-

27.9度の暑さの影響だけとは思えない(My Diary)より

 7月3日夜、ランネットで見ていた第17回サロマ湖ウルトラマラソンの100キロの部のデータを拾い出し、表にしてみた。
第17回サロマ湖100kmマラソン
区 分 エントリー 出走 完走 完走率
登録男子 145 ? 98 67.6
一般男子 1841 ? 985 53.5
男子計 1986 ? 1083 54.5
登録女子 22 ? 16 72
一般女子 302 ? 158 52.3
女子計 324 ? 174 53.7
総 計 2310 2063 1256 60.9
※総計以外はエントリーに対する完走率

 サロマの完走率は60.9%、八ヶ岳野辺山の今年の完走率が69.1%だから、いったい、この差は何だろう、と思う。
 制限時間は八ヶ岳野辺山14時間、サロマ13時間、コースはサロマが平坦で楽。
 サロマは「ウルトラ初挑戦組」が多いのだろうか?、それと、暑さダメージか? 

 サロマでは、帽子をしてない方もあれば、ほとんどがランパン・ランシャツ。一方、ごく少数派では女性ランナーが二人並んで、ウルトラメッシュ・ジャケットで走っておられたし、CWXなどのロングタイツ派、長袖派がいる。
54.5km付近[サロマ湖温泉・緑館」のレストステーションで。肌を極力極露しないUVカット長袖とワコールCWXロングタイツは私の長距離定番スタイル。帽子はもちろんランナーズのウルトラメッシュキャップ。
私(陸連登録162)も下はワコールCWXに、長袖UVカットウエアに身を包んだ。だから長い時間日に晒されるのに大方が暑さ対策が弱いかな、という感じを受ける。
 日焼けのダメージは相当大きいから、防御した方が絶対楽なのだ。それでも今回の私は、顔の下半分が焼け、重症は唇だった。ほかはロングタイツの裾とソックスとの隙間。それ以外は直に陽を浴びてない。足首は紐で縛られた後みたいに赤いのがおかしい。何か誤解されそうだ。
サロマ湖に出てすぐの42.195km地点
ワッカ原生花園の90km地点
 意外と良かったのは指切り手袋、これも多くの大会で使用してきたが、今回は途中からは濡らしての使用。また首に巻く水分含ませる素材を仕込んだアウトドア用のバンダナはもちろん効果抜群。RUNDMSで販売の以前は持っていた「クーりット」より覆う部分多いので、こちらの方がいい感じだ。5キロごとのかぶり水がしみこんで後頭部下、首の後ろを絶えず冷やしていた。

 右の写真
は、54.5kmあたりの「サロマ湖温泉・緑館」のレストステーションで。ここに着替え用に一応は半袖UVカット素材Tシャツ、ハーフタイツを置いていたが、サロマ100シューズのクッションをブルーからオレンジ(やわらかい方)に替えたのと、ソックスをランバードの5本指滑り止め付の薄物と替えた以外は、暑い盛りだったのでそのままの姿で出発した。(三田茂延のマイダイアリー7月4日より)

-以上、2002/7/4upで7/11までの掲載のSantax & 長野マラソンクラブホームぺージ、トップの話題より-

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