H15.04.06
レースは大雪のため47kmで打ち切り 平成15年ウルトラ班は波乱のスタート
―それでも木下・田村両氏は47kmを完走―
コトは午前3時51分,田村さんからNMC掲示板への「富士北麓公園は大雪です」からはじまっていました.雨模様との予報はありましたがまさか雪になっているとは夢にも思わず,筆者は7時半に起床.予定通りならもう田村さんからの途中経過がメールで入っているだろうと,さっそくメールをチェックしたのですが何も届いていません.掲示板を見て,本当にスタートしたのかどうか心配になっていました.もしスタートしているなら10kmごとの通過タイムが筆者に届いているはずですから,何も届いていないとしたら
・コース上の機器のトラブル
・田村さんが私のメールアドレスを間違えて登録した
・スタートしていない
のいずれかのはずです.心配になってyahoo天気予報を見ると,富士五湖方面に「大雪注意報」が出ているではないですか.そのころ長野も朝の雨がみぞれに,そして完全に雪に変わっていました.
ますます心配になる中,NMC掲示板で三田が「危険だから打ち切るべき」石川も「中止してほしい」と書いていたところ,午前10時田村さんから三田に電話があり,レースは47km(河口湖の着替えポイント)で打ち切りになったとのこと.さらに木下・田村両氏とも47kmを完走したという連絡もありました.大会事務局の決断は適切と思い,正直なところほっとしましたが,それにしてもよく両氏ともスタートして完走したものです.もうタイムなど関係ないですね.スタートを見合わせたランナーもたくさんいたことと思います.そんな中をスタートした勇気,そして47kmまでたどりついた根気は「すごい」の一言です.悪天候でのレースの中止・中断は私自身も経験しましたけど,途中打ち切りというのは身近では初めてのことです.
UMML(ウルトラマラソンメーリングリスト)からの情報には,富士吉田の積雪は30cm以上,25km地点から「47kmでレース打ち切り」のお知らせがでていた,雪で前が見えなかった,河口湖4月の大雪は15年ぶり,スタート時すでに5cmぐらいの積雪,車を置いて帰った人もたくさんいる,などなどその場の様子を伝えることばが並んでいました.レース終了後,田村さんは車を動かすことが出来ず会場駐車場で車中泊,木下さんは田村さんへの差し入れをしてから深夜に無事帰宅.田村さんも翌日無事に長野に戻ったようです.
富士五湖117km,富士四湖100kmのはずが富士二湖47kmで終わってしまい,残念ながら木下さん自己最長距離への挑戦,田村さん10回目の100km完走ともにお預けとなってしまいました.さすがの両氏も自然には勝てなかったようです.大雪の富士より生還したお二人から詳しい報告が入り次第,大会報告のページにまとめさせていただきたいと思います.