2002年3月15日に掲示板に投稿のあった梨本高之さんの「長野マラソン攻略法(もどき)」はコース全体に触れていてとても参考になると評判だ。掲示板では消えて行ってしまうので、ここに再掲。コース図のウィンドウを開いて照らし合わせながら、お読みください。梨本さんは01年の北海道マラソンでサブスリーを達成、長野でも当然ねらって来る。原題から「もどき」をとって充分いける
(梨本さんのところ03年2月の修正部分を追加)

◎長野マラソン攻略法(コースをどう走る)…梨本高之

・スタート〜5km
 下りです。下りの練習については高木さんにお任せするとして、スピードコントロールについて。上体を前傾させるほど速くなり、垂直に近づけるとスピードは落ちます。前者は足首に、後者は太ももに負担が来ますので、うまく調整しましょう。
・5km〜10km
 新井の立体交差で初めての上りになりますので、ペースを落とさないようにピッチを維持します。江部の交差点までは舗装がよくないので、道路の中央を走りましょう。
・10km〜15km
 1kmごとのラップを取っていると毎年ここで焦ってしまいます。 12kmでとても遅くなり、13kmで速くなります。多分ここの距離表示が不正確なのです。あわてないように。
 高速道路の下の道は、路肩が低くなっています。足首に負担がかかりますので、できるだけ中央を走ります。
15km〜20km
 ここからは試走会で慣れた道です。しかし当日は信じられないほどの観客で、驚きます。感動しながら走って、気を紛らわせます。(「あと26kmだ」なんて考えないように)
・20km〜25km
 村山橋の下をくぐる手前で中間点です。ここを上るとペースダウンします(わたしだけ?)ので、踏ん張りどころです。給水所ではシューズに水がかからないように注意します。濡れたソックスはマメを作りやすいからです。また、冷たい水を飲むと腹痛を起こしやすいので、口の中でモグモグさせてから少しずつ飲み込みます。レース中の体はとても敏感ですので、過保護になるくらいいたわってあげましょう。
・25km〜30km
 問題の区間です。エムウェーブ内は石畳でとても走りにくくなっています。観客が多いのでサッソウと走りたい所ですが、マメを作らないように、自重して細かいピッチでそっと走ります。五輪大橋への上りは右側を走ります。半径が大きい分勾配がゆるいはず。(いや、気分です。気分。)
・30km〜35km
 五輪大橋から下っていく道は右に傾いていますので。ここも注意して走ります。わたしは折り返しを過ぎるといつも「終わって」しまいます。コースが少し上っているのかな。誰か走り方を教えてください。
・35km〜ゴール
 昨年からコースが変わって、更埴橋までも堤防道路を走るようになりました。舗装が新しいので気持ちよく走れます。その余裕があればですけど。橋は真ん中を渡ります。別に一休さんにならった訳ではなく、路肩が下がっているためです。
 やっとの思いでオリンピックスタジアムに到着。ここでラストスパート!…と行きたいのですが、人工芝がフワフワとして走りにくいんです。無理して最後で故障しないように。
 お疲れさまでした。書いていてもくたびれました。
2003年2月15日(土)20時00分36秒長野マラソンクラブ掲示板より
・スタート〜5kmの訂正
「長野マラソン攻略法」ですが、誤った部分がありました。
> スピードコントロールについて。上体を前傾させるほど速くなり、
> 垂直に近づけるとスピードは落ちます。
自分の経験から、このように考えて走っていたのですが、これでは正しいフォームが崩れてしまいます。
上体は斜面に対して垂直になるように意識して走ってください。
スピードコントロールについては、違う方法で行います。(まだ会得中なので、うまく言葉で説明できません。サブスリー道場の時までに身につけたいと思います)
◎長野マラソン攻略法・ヒント編…轟哲郎
長野マラソンのこれまでの経験上、私なりにこんな点も攻略法のヒントになればと書き込みます。
1、標高差=温度差 (とくに晴れた日)スタート時の山ノ内は、昨年確か7℃位でしたが、ゴール時の南長野運動公園は20℃はあったと記憶しています。すなわち10数度差がある訳で、どうしてもスタート時は多少冷え込みますが、私としては「寒さ対策」より「暑さ対策」をお勧めします。たとえランパン・ランシャツでも、手袋を着用することでだいぶ寒さは凌げます。暑くなったらランパンに挟んで走れば良いので、むしろ重装備で後半の気温上昇に苦しむよりはましだと思います。
2、ソックス ズバリ「すべり止め無し」のタイプをお勧めします。この点では、丸山(一)さんや武捨さんも以前そう言っていました。特に最初の下りや、後半の靴擦れによるマメ対策として重要なポイントです。私的には、5本指ソックスもあまりお勧めできません。
3、給水 昨年の経験上、給水は早めに摂り、水だけでなく必ずスポーツドリンクも摂った方が良いでしょう。特に後半暑くなり水分の体内吸収の速さを考えたら絶対です。スポーツドリンクのベタつく感じが嫌で水ばかり飲んでいて、脱水状態に限りなく近づいてしまった私でした。
4、ガス欠対策 ガス欠対策としてランシャツの裾に袋入りの飴を安全ピンで止めて、ランパンにしまって走ります。途中エイドステーションで上手く取れればよいのですが、30k過ぎに空腹感に襲われた時かなり助かりました。(舐めるというより口に含んでいるだけで結構持ちます)これで佐倉の時も何とかしのぎました。ゴールに近づくと「食べ物」が頭の中を走馬灯のように駆け巡ります(笑)
なんかしょうも無いことばかりでしたが、何か参考になりましたら幸いです。

(長野マラソンクラブ掲示板2002年 321()121004投稿より、原題は「こんなところも要注意」だった)