長野マラソンクラブ会報No.13(2001年5月12日発行)より

長野マラソン サブスリーへの道

丸山一二三


 2001年4月15日(日)  9時05分 気温16度 ほぼ無風の中4,523人のランナーが山ノ内をスタート。目指すは長野南運動公園オリンピックスタジアム。その距離42.195km。私もサブスリーを目指してスタートした。
  〜練習編〜
 去年の長野マラソンでは、3時間01分16秒でサブスリーを達成する事ができずガックリ。去年のレースで42kmを走りきるだけの筋肉がまだできていない事を感じ、練習も平日の走行距離を10kmから15kmに増やし、日数を減らして疲れは残さないようにしました。
トレーニング距離(q)
2000年 2001年
1月 220.5 226.0
2月 278.0 332.5
3月 300.5 337.0
合計 799.0 895.5
 1月〜3月の走行距離は左表のようです。
 1月は、毎年12月がOFFの為、体を動かす程度で両方とも変わりません。2月・3月の2ヶ月で増やしています。休日は去年も30km位走っていたので、全体では100km弱の増加です。
 スピード練習は、4月に入って3日程4分10秒/1km位で10km程行っただけです。4月1日に30km走って、後は10〜15kmにして体調を整える様にしました。4月1日〜14日で156.5kmです。
  〜レース編〜
 レース前にコースを4つに分けて、それぞれの走り方をしようと考えました。
 1.スタートから江部までの大好きな下り
 2.小布施に入ってからの高速道の側道と小布施橋を 渡ってから屋島橋までの南に向かう堤防
 3.屋島橋からMウェーブの微妙なアップダウンと五輪大橋のアップダウン
 4.大塚南の折り返しから続くコーナーとアップダウン
の4つに分け、1でタイム的貯金をつくり、2で4分05/kmで進め、3で耐えて、4で頑張る。簡単にいうとこんなレースをしようと考えました。
 さてレース。
1.下りが好きな私は、どうしてもこのコースでは早く入ってしまうのですが、心拍にも足にも無理をかけない楽な気持ちで走りました。まわりの人や景色を見ながら、このコースのこのあとの事とか体の調子とか考えていました。
2.下りが終わる江部の信号あたりからペースを少々おとして、後から追い上げてくるペースメーカーを見つけて一緒に走りました。小布施橋手前でペースメーカーが少々遅い事に気付き、ペースを上げて別のペースメーカーを捜すがどこにも見つかりません。小布施橋を過ぎた給水所からは1人旅。ここからは1kmごとに時計とにらめっこ。この2の部分では、どうしてもペースを上げたくなるので、常に心の中で「がんばらない、がんばらない」とさけびつづけました。
3.Mウェーブに来ると多少の疲れもでてきているし応援はけっこう多いし、微妙なアップダウンはあるし、ペースが乱れるので、まわりをまったく無視(応援してくれた皆さん、ごめんなさい)五輪大橋の上りでもがんばらないと心の中で言いつづけ最後の、7.195qを意識してペースを守る。五輪大橋の下りも曲者で右にひくいバンクになっているので、その一番ひくい右すみを走る。ここが自分では一番楽。
4.コース唯一の折返しをすぎホワイトリングをすぎた所が鬼門。去年両足のふくらはぎ下にピシっと傷みがはしり立ちどまり、残りを歩かざるを余儀なく された所、今年はなんとかもちそうです。
  この辺りから先行したランナーがペースをおとしてそれを抜いて行く。去年抜かれていった自分と逆の立場の自分が不思議な感じがしました。
 35qで、時計を見てラスト2.195qを12分かかったとしても、5分/1qで行けば3時間を切れると確信。後は無理をせず去年のようにならない事を祈りながら足を進める。1qごとに時計を見て意外にペースがおちていない事に自分でびっくり、松代大橋の
分  析  編
2000年 一般出場 2001年 陸連登録
距離 経過 ラップ 経過 ラップ /1q
5q 18分17秒 18分17秒 17分49秒 17分49秒 3分33秒8
10 37分19秒 19分02秒 37分12秒 19分23秒 3分52秒6
15 56分30秒 19分11秒 57分56秒 20分44秒 4分08秒8
20 1時間16分12秒 19分42秒 1時間18分12秒 20分16秒 4分03秒2
25 1時間36分18秒 20分06秒 1時間38分42秒 20分30秒 4分06秒0
30 1時間57分06秒 20分48秒 1時間59分46秒 21分04秒 4分12秒8
35 2時間19分42秒 22分36秒 2時間21分02秒 21分16秒 4分15秒2
40 2時間48分42秒 29分00秒 2時間42分45秒 21分43秒 4分20秒6
ゴール 3時間01分16秒 12分34秒 2時間52分14秒 9分29秒 4分19秒2
向い風とたたかい後はゴールまで直線道路、さすがにここまでくるとラストスパートの余裕はなし、それでも公園の信号からは抜かされないようにと最後の力をふりしぼってゴール。
 やっとサブスリー、バンザイ!
 去年は一般で出場、陸連登録で出場した今年に比べると、スタート時の渋滞をぬけ出すのにだいぶ時間が(28秒差)かかっているのがわかります。実際には5qすぎのタイムを考えるともっとかかっていると思います。スタートは前の方がやはり有利でしょう。
 平均タイムは4分05秒/1qになります。10qまでの貯金が生きています。ブレーキをかけずに気楽に下った方がいいと思います。後半になるにつれて平均してタイムがおちてます。まだ改善の余地有り。
 〜来年の展望編〜
 来年2時間50分を切るためには、陸連登録で前の方からスタートして5qからは去年のペースで30qまで走り後は今年のねばりで走る。ゴール予想タイム 2時間49分06秒。かなりきつい、相当な練習が必要になると思います。
P.S ソックスを今年変えて走りました。
 去年までは5本指のスベリ止め付をはいていましたが、今年は5本指のスベリ止めのない物にしました。練習でもスベリ止め付だと25q位から指の付け根が痛くなってマメが出きていたりしたのですが、ミズノのカタログで長距離用には5本指はあってもスベリ止め付がない事に気付き変えました、今年はマメなしでした。