2002/9/22実施、10/1HPにup


NMC4名全員完走の秋田内陸リゾートカップ100kmウルトラマラソン 

9月22日、4:53撮影、スタート7分前だ。左から木下、田村、石川、三田。ワコールCWXは田村と三田。
脅威の9時間7分台でゴールの石川。同大会HPでまだ10位までの結果しか公表されてないが、40位前後と思われる。この近辺のランナーは皆サブスリーで、石川さんはサブスリー目前だが、まだ達成してないのが不思議なくらいだ。「やった」という雄叫びは録音がなくて入れられなかった。それでも聞こえてきそうだ。
 遙か秋田の地で9月22日開催のウルトラマラソンに行って来た。ウルトラでは人気大会のひとつで、ほとんどの方が100キロのベスト3、中でもベスト1にあげる方の多いのがこの「秋田内陸リゾートカップチャレンジ100キロウルトラマラソン」だ。
 100kmの部エントリーは1202名。長野マラソンクラブからは4名がこの大会に臨み、うち二人(石川・木下)が車の各自走で、そしてJR三連休パス使用が二人(田村・三田)、日程が合わず、それぞれバラバラに現地につき、一緒にスタートラインに立った。その7分前の写真が上だ。
 既に防水の携帯電話を持ち、走りながらメールを打つ田村さんからの携帯メールを受けた高木さんが掲示板へ書き込む形で速報が出ていたように、4名全員が完走した。
 中でも石川さんと田村さんは自己ベストを更新した。石川さんは8時間台に迫る9時間7分ゴール、「やった!」ということで雄叫びのゴールだったらしい。奥さんの証言がある。ゴール写真もそれをうかがわせるものがある。田村さんは15日に丹後を完走したばかりで、当初11時間を見込んでいたが、なんとベストタイムを15分ほど更新の10時間22分台でゴール。予定タイムより早すぎてまたゴール後、前夜より一緒の東北のお友達と秋田に向かったため石川夫妻が迎えられなかったと残念がっていた。
 田村さんから遅れること1時間程、私は11時間21分台のゴール。夏場の8月104キロしか走ってない走り込み不足から、苦しい走りを覚悟していたが、トレーニング量とコースに応じたキロ6分〜6分30秒台の安定ペースで走り続け、無傷ゴールを果たした。20キロエイドを石川さんより15分遅れ、クラブ2番で通過した木下さん(同地点にいた石川理香さんから聞いた話)は、そのまま61.5キロ地点まで三田より先行、その時点の走りからは完走が危ぶまれた木下さん(左写真388ゼッケン)も「収容バス」の誘惑にも負けず、粘って粘って13時間53分台でゴールに入ってきた。車で10時間かけて秋田まで来てゴールしないわけにいかないと、執念の走りを見せた後の、やっと飲めたビールで顔がほころんでいた。
 
 ずばり、秋田はおよそ10キロ地点から出てくるエイド、これが素晴らしい。そのエイドでの土地の方との語らいもいい。その最初のエイド「堂村三叉路」(10.26km)左の写真でお分かりのように、もうおにぎり(すし状のもの)が出ている。おにぎり、バナナ、レモン、オレンジ、梅干、氷砂糖、塩、ドリンクは20ヵ所のエイドすべてにおかれてある、と大会パンフレットに書いてあった通りで、そのほか、スイカを出していいた所が二ヵ所あった。これらを各所でひとつ二つとつまんで行くのだから、まさに次のエイドが楽しみな走る遠足と言っていい。
 田村さんも掲示板に「ウルトラの楽しみと言ったら、やっぱりエイドですよね。秋田では私もエイド完走です。『次のエイドまで』が私の頑張れる源です。特に秋田は食べ物がおいしいので良い結果が得られているのだと思います」と書いている。
 もう1枚の右の写真はスイカの出ていたエイドのひとつだ。私の撮影時間12:47からして68.56km地点の「吉田」のエイドではないかと思われる。(以上、三田記)
 
 
秋田内陸鉄道とコースはほぼ平行して走る。その鉄橋が後ろに見える。同鉄道は同日選手、応援家族は無料で、石川理香さんはこの電車で応援移動。その時の車中の写真を提供してくれた。選手が見えて手を振っている。ご主人の走り方は皆それぞれわかるらしい。列車の本数が少なく、24.23km「布谷商店前」エイドと49.67kmの50キロの部スタート手前エイドの二ヵ所での応援。、おそらく10時間台でないと最初のところでしか会えない。、
 大記録の石川さんの掲示板書き込みをここに再掲してまとめとしよう。
 石川秋田組のみなさん,おつかれさまでした.応援・お祝いメッセージもありがとうございました.
田村さん強すぎです.2週連続の100kmにもかかわらず自己記録を更新,しかもエイド以外を完全に走りきるなんて私にはとても考えられません.こういう走りができる人こそ本当のウルトラマンですよ.木下さんは春の野辺山に引き続き制限時間ギリギリのゴールですが,それでも「ゴールまで」という強い意志があるからこそできること.つぶれてからが強いという珍しいスタイルができつつありますね.三田さんはベテランらしく渋いところで完走,さすがです.
私も課題だった後半の落ち込みを最小限に食い止め,100km完走10回目で初めて「最後まで攻めきった」という満足感を知りました.サブ9こそ逃したもののなんとか5分半/kmの壁(9時間10分)を突破でき,今は余韻に浸っています.この秋田のために新調したシューズ・ウエア上下・ソックス・メガネ・ウエストポーチからサポータパンツまで,すべてが報われたという感じです.
前週の武捨さんの激走ぶりを読んでからのスタートだったので,ここは経験者4人が揃っているんだからいい走りをしようと,みんな気合が入っていました.皆さんそれぞれの持ち味を十分に出せたレースだったのではないでしょうか.
来年もぜひ行きましょう.私はあと5年かけてクリスタルランナー(秋田を10回完走すると与えられる称号)を目指します.−9月24日(火)12時16分33秒「まだ筋肉痛です」より−


 
 秋は大会シーズンとなります。ウルトラでは秋の100キロ第3戦目が次の通りあります。
 
第3戦 10/12 えちごくびき野100km:飯泉、石川、三田、木下、丸山一、田村、三野、武捨 
 初挑戦は丸山一,三野,野池の3名.丸山一はフル2:49の大砲.単純計算では楽々サブ9に入るが,長い走行時間や体の異変にどう対応するかがポイント.調整も十分で本命の記録に期待.スピードのある三野も調整十分で初挑戦に臨む.まずは完走目標となるが,その走力からして10時間台で入る可能性は高い.飯泉は215kmとの関係が注目.両方完走でスーパーウルトラマンを目指す.武捨は2本目の100kmとなるが,中1ヶ月で疲労回復は十分可能.連続完走でこちらも一気にウルトラマンに名乗りをあげたい.木下は秋田との連続完走を目指すが,今春にすでに中2週で100km連続完走の実績があり,中3週は無理な日程ではない.秋田でケガをしなければ連続完走は堅い.休養期間のある武捨・木下は対抗馬.田村は100km3本すべてにエントリー,100km完走回数NMCトップを目指す.三田・石川は秋田・大町からの連戦で,参加9名中もっとも厳しい条件で臨む.(ウルトラ班リーダー石川記 9/3up分の再掲,その後の出走見込みから10/4に一部削除修正)
 掲示板には現在、甲州街道215kmを走った飯泉さんの報告、それ関連の皆さんからのメッセージが入っています。